kakasi-1994-katu10のブログ

薪ストーブとお山とテレマーク

薪焚くひとの思案とき 5W1H -2          #4


                           3.6kg/4本/75min(2.9kg/hr)

 

頭こんがらがってる?


 前回ブログでは、Whenに関し述べたが「取説の一部」のサマリーは「薪の追75min(1
時間15分)間隔で、1回当たり重量3.6kg、4本であり、公称発熱量はエアーベントが50%のとき9.8kWである。時間当たりの消費は2.9kg/hrである。」であり、ストーブをひなが一日焚き続け、一定の効力を得るには、薪の継ぎ足しをある時間ごとに、ある重量で維持することだ。 北欧の冬は、一日中氷点下の日々で、日本のように一日の寒暖の差が大きい国とはことなるから、このような扱いが100%摘要できるとは思わないが、このメソッドをひとつのベンチマークとし、今回はこの取説から「How」のひとつに関する疑問である、「薪の継ぎ足し」の解決を模索した過程を述べる。


 サブタイトルが示す薪は、はたして如何程のものかを実際に量って見ると下記の写真の通りである。一本が1kg(@L=0.4m)以下で、太さは一辺が5~6セン程度の「前腕」ほどのものであるが、このストーブのMax発熱量の維持を毎日続ける人は日本中にはいないと思う。 飛騨高山の我が家でも寒波襲来で季節風が強く、昼間でも氷点下のときくらいで、しかも間隔は1.5~2時間で、一冬で多くて1週間~10日程度である。 確かに薪を燃やし始めると、1時間経過したあたりから薪の躯体が瓦解し始め、1時間15分頃にはほぼすべてが活発な熾き炭なっている。したがってこの熾き炭の状態で、ストーブ表面温度(日常は200~230°)が200℃を下回り始めるか若しくは、部屋の温度が下がり始める段階で、どれだけ時間的に引っ張れることができるかが課題であるし、薪投入時にすばやい再燃焼が可能かも重要だ。確かに経験上「Jotulがリコメンドする標準」75min,@0.9kg×4本=3.6kgなら、すぐに焔が立ち上がる。


 ストーブ温度が150℃(Jotulでは焚き付けてからのストーブ温度150℃以上で暖機運転終了としている)を大きく下回り始めてからの薪継ぎは、二次燃焼が始まりだす150℃までリカバリーするため燃料の無駄が多くなるが、かといって私は「銭湯」の釜守ではないので、「適当に折り合い」をつけている。


 薪継ぎの間隔は、上述のように「適当に折り合い」を付けているわけだが、Jotulのように75minごとでは、幾分せわしないので、江戸時代に庶民が使っていた時間を表わす一刻(とき)、半刻、四半刻という時間の概念、2時間、1時間、30分単位の区切りが、私の住む飛騨高山の冬の気候と、我が家の断熱性とがあいまって程よい間隔であると実感している。 したがって、日によっても、時間によっても一日の気象条件は異なることから、薪の継ぎ足しは、以下の3タイプの1時間、1時間半、2時間と一定ではなく、あくまでも炉内の熾きの状況や室温をにらんでランダムに間隔を変えているし、エクセルで日ごと、継ぎ足し時間ごとに記録をしている。(第一回ブログ資料)


                        


  このJotulのメソッドに従い、4本で3.6kgをきっちり実行しているわけではない。天気予報や朝の冷え込み、中華ワイヤレス室内外温度計、手作りの吹流し等を利用し気象条件を考慮し、1セット大体2~4kg、3~4本の組み合わせで投入する。したがって組み合わせしやすいように、薪の太さを大まかに3タイプになるよう作っている。「手首」、「前腕」が主体で、焚付け用にこれらにする前に薪の角に斧を入れた、「手首半分」のものだ。しかし最中に疲れてくると「ふくらはぎ」クラス(2~3kg)が多々出てくることは致し方ない。 結果4タイプの太さのものを作っているといわざるを得ない。 これらを組み合わせ上述のように調整し放り込んでいるが、どうしても火付が悪く、他のものと組み合わせにくい「ふくらはぎ」クラスが残っていく。


 これで多くある「How」のひとつに継ぎ足しの薪の重量と間隔に関するフラストレーションが解消された。

                                     つづく

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