kakasi-1994-katu10のブログ

薪ストーブとお山とテレマーク

薪焚くひと -16(薪割-11)             #23

わたしは焚き付けで~

 前号では、自分の体格にあった斧を手に入れることに、長い時間とコストを掛けようやく「本物」に出会えたことを記述してきたが、顧みても些かも後悔の念を抱くことはない。それは、薪割を始めた当時(20数年前)に、この五番斧(Gransfors Short Axe452)に仮に出会えたとしても、「心技体?」ができていない自分には宝の持ち腐れだったと思うからだ。 
 以上で一番~五番斧のレビューは終わり、下記の管理台帳における、所有斧の評価では二番、四番は先述の通り低くなっている。

 さて、本題は六番斧の評価についてだが、これは、5年前に退職記念として部下から頂戴したものだが、「ええってーこれ?」と正直思ったし、半信半疑?ではあったが殊勝に感謝の気持ちを表したが~


 退職後、2週間ほど経過したころに薪活のルーチンが始まり、8tの「割」が始まったわけだが、せっかく頂戴した六番斧、低評価の二、四番斧の柄長よりさらに5㎝ほど長い、をさっそく使ってみた、案の定雁首を打ち据えてしまった。 改めて離隔を確認し第二打~ 「スッコーン!!」なんと、さして力も入れずかつ日本刀のようなシナリを感じ、斧を振りかざし刃が玉に接した瞬間にさらに「クック」と玉に食い込む感じがした。これは衝撃だった!!
 六番はいわゆる土佐斧と呼ばれているもので、刃の形状は蛤刃でヘッドは1.5㎏と軽量であるが切れ者だ、柄が長い分振りかざした時の勢いで、西洋斧と比べ刃が鈍角なのでまさに「押し割るっう感覚」であるが、効率や打ち損じが多いから、普段使いは四番を使うことにしている。特に玉の内部まで入り込んでいる、いわゆる「ねじり楔」対応の曲玉専用としている。 実際この斧を手に入れてからは、「楔」の出番はこの5年間で皆無だ、最も「くせ玉」の頻度はもともとそう多くはないので、この六番でも無理な時は、もう「楔」は使わず、仮に「楔」を使ったにせよ真っすぐには割れないから、言うまでもないが迷わずチェンソーで立て切りにしている。
 上記理由で六番斧は高評価としている。

使用5年目の「柄首」の損傷状況


                                     つづく

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