kakasi-1994-katu10のブログ

薪ストーブとお山とテレマーク

薪焚くひと 逝く

日頃よりみなさまにはお世話になっております。 案山子の娘です。 父は2019年7月29日から北アルプスに登り、テント泊を楽しんでいたようですが、 8月1日にテントの中で心臓発作を起こし、帰らぬ人となりました。 突然のことでしたので大変驚き、未だに実感がありません。 父の”こむつかしい”文章はとても読みづらいものだと私は思っておりますが、 父の一筋縄ではいかない性格そのものを表すようで、なんだか”…

薪焚くひと -18(薪割-13 最終章)         #25

ロケット!!ストーブ?  斧の手入れの最終工程は柄へのご褒美だ。 柄には塗装が施されているものもあれば、そうでないものもあるが、いずれにせよ長年使っていると劣化や乾燥で、ガタが来ることもあるから、あくまでも「ざっと」気休めでアマニ油を一週間ほどかけて2回ほど塗って、ヘッドには、シリコンスプレーを吹き付けて「お蔵入り」だ。  斧の寿命はどれほどあるのだろうか? 柄は仮に折れたとしてもスペアーを購入…

薪焚くひと -17(薪割-12)             #24

招き猫  前回ブログにて、薪ストーブを維持するうえで最も重要な道具で、個人的な思い入れ、愛着を感じる武器である「斧」に関する思いを述べてきた。 薪活後二ヶ月が過ぎ、梅雨明けを、満を持して待っている今日この頃、マア~このブログを公開するころには、「開け」宣言も出ていると思うし、私自身も恐らく、4~5日間、飛騨山脈の「雲上前期高齢人」になっていると思う。 夏の間は、「お山」が中心になるのでブログ更新…

薪焚くひと -16(薪割-11)             #23

わたしは焚き付けで~  前号では、自分の体格にあった斧を手に入れることに、長い時間とコストを掛けようやく「本物」に出会えたことを記述してきたが、顧みても些かも後悔の念を抱くことはない。それは、薪割を始めた当時(20数年前)に、この五番斧(Gransfors Short Axe452)に仮に出会えたとしても、「心技体?」ができていない自分には宝の持ち腐れだったと思うからだ。   以上で一番~五番斧…

薪焚くひと -15(薪割-10)             #22

午睡~  前号で述べた通り、斧の柄長の違いが如何ほどなのかを並べてみた。 写真左より二番斧(AGDOR,SLEDGE、ヘッド2.5㎏、柄長85cmのものを、80cmに交換)、四番斧(STIHL,SLEDGE Hummer、同3.0㎏、同85cm、自分にはヘビーすぎる)、五番斧(GransFors Hammer Short、同2.5㎏、同柄長69.5cm)、一番右が、退職記念に部下から頂戴した六番…

薪焚くひと -14(薪割-9)             #21

さわらしテ~ いいョ~ 左より1~5番斧 さて前号では、自分の筋力、スキルの至らなさを棚に上げあたかも斧がよくないような記述に終始したが、このことを痛感したのは、薪割をはじめ20年も経過した頃だった。  平成26年6月にインターネットで「GransFofs Spritting hammer Short Axe452」、上表の五番斧の購入により柄の長さが作業効率に大きく影響していることが分かった。…

薪焚くひと -13(薪割-8)             #20

とうさんとネ~ンネ ※前回掲載#19の斧管理台帳に誤謬や遺漏があったため、訂正し再々掲載し、記述内容もそれに沿ったものと  し再掲載した。  顛末というのは、この四番斧は「STIHL SLEDGE HUMMER」でヘッド重量3.0㎏、柄長850㎜という代物で、先に常時使用していた二番斧「AGDOR」たぶん「SLEDGE」で、これがヘッド2.5㎏、柄長850㎜であったが、ヘッドの500gの違いがこ…

薪焚くひと -12(薪割-7)             #19

ン~虫‼  本年度の薪活が終了し3週間がたち、ようやく体が元に戻った気がする。  所有する斧の台帳を一部訂正したため再掲載する。  我が家に薪ストーブを導入したのは、平成6年の夏に自宅を大改築した際であるが、この時に発生した廃材が膨大な量であったため、3年間はこれを主に薪にしていたことから、本格的な薪作りを始めたのは「平成9年」(二番斧購入)の薪購入量3tからで、この時から斧との長いおつき合いが…

薪焚くひと -11(薪割-6)             #18

パトール  前回ブログにて説明した、所有する斧の評価は、製品としての良し悪しではなく、私が使用するうえで、自分の体に対し適しているかでありあくまでも主観である。  確認のため前回掲載の写真と斧の台帳を再掲載する。                右クリックで新しいタブで開く  写真左より購入順の一番斧から六番所有しているが、一番斧(当初柄長500㎜)は、ストーブ導入当初(25年前)購入する原木は3…

薪焚くひと -10(薪割-5)             #17

ジャングルだぁ~                 斧について  平成6年の冬から始まった、私のストーブライフは今年で26回目の冬を迎える。 薪作りに欠かせない重要なアイテムが、チェンソーであり、斧である。 どちらが主役かといえば、薪活に関して長い時間、薪に携わる斧が主役と考える。つまり作業効率や体力消耗に斧の善し悪しが大きくかかわると考えるからだ。この善し悪しとは、斧のスペック上の性能だけではな…

薪焚くひと -9(薪割-4)             #16

       カプチーノ                                                       道具について  斧  私が所有する斧等は下記のとおりである。                   記  写真左側より  1、鳶口 ・柄は市販の物をカットして使用している。       ・ 用途は集積原木の崩しや移動、割時の玉の移動や薪割台から落下しまだ割が    …

薪焚くひと -8(薪割-3)             #15

フン~                 道具について  チェンソー  前回ブログで説明の通り、私の薪作りは玉切から、薪積みまでを一日で終わる量、すなわち軽トラック荷台の80%ほどをめどに日々繰り返しているわけだが、チェンソーの給油はこの繰り返しの3回目ごろにやってくる、またチェーンオイルは、給油2回目で補給している。  目立ては、常に切屑の状態が、角ばったものから、粉状が多くなるころなる頃を注視…

薪焚くひと -7(薪割-2)             #14

すやすや  私の薪割に関する1日の工程は、軽トラ荷台の80%程度の容量分、原木3~6本)の玉切、割り、軽トラ荷台に縦に3列に積み込みこむ。この工程でほぼ午前中が終わる。 木っ端はほぼ原木の本数分出るので土場で保管し、割の合間に切屑を適当に攪拌し乾燥させ、工程最後にフレコン袋に入れて同じく保管する。 この工程を3日繰り返すと、自宅の薪置き場の1列分(H×W×D、1.7m×1.7m×0.4m=1.2…

薪焚くひと -6(薪割-1)             #13

新しいラグはきもちいい!私の毛だらけにしようっト~                                           直径30㎝ほど           大中小1、小2の四タイプ                                          直径13㎝ほど             中小1、小2の三タイプ  原木を玉切し、玉を「薪焚く人」それぞれの思いで薪を割…

薪焚くひと -6(薪の歩留まり-4 最終)      #12

「何かごよう?」  薪の歩留まりに関する非常に重要で最も悩ましいことは、薪の含水率に関することである。 通常薪ストーブに使用する薪の含水率は、必ずメーカーのマニュアルで表示されていることと思うが、「Jotul」では、20%以下の薪が「”質の良い薪”1㎏のエネルギーは約3.9kW/hです。」と説明書きがあるし、私が使用している薪も、二年乾燥したものであるが、中華製含水計で測ると15%±2%であり、…

薪焚くひと -5(薪の歩留まり-3)       #11

   私の家へ入ってくるナ~                  切り屑  一本の原木を玉切する際にできる切屑は、原木の太さがどうであれ約5㎝弱分が出てくるわけで、これらは、玉切を始める前に、ブルーシートや、軽トラの幌の古くなったものを予め広げておいて、薪が軽トラの荷台の八割ほどのキャパになったところで、熊手と箕で集め、下記写真の通りフレコン袋に集め、木っ端を割って入れたコンテナを一緒に自宅の薪置…

薪焚くひと -4(薪の歩留まり-2)         #10

わたし  薪の原木の長さは原則2mでそろえられていること、使用しているストーブの最大薪長が55cmであることから、当初長さを50cmか40cmにするか、いづれも2.0mの約数なので、迷った。50cmにするとおそらく薪割りが大変だし、ストーブに投入する際の薪の置き方の自由度が不足するし、薪棚の上部に積む場合について扱いが大変だと考えて40cmが妥当な長さと決めた。  玉切は原木がピシャリ2.0mな…

薪焚くひと -3(薪の歩留まり-1)         #9

セッセセッセ                                                            薪の歩留まり  私の薪作りは、地元森林組合にt単位で2mの原木を指定する土場に搬入して貰ってから全てが始まる。平年だと4月の高山祭りすぎから、搬入が始まるのだが本年度は暖冬で、雪もあまり降らなかったために、山仕事の着手が早く、一ヵ月半も早く原木が搬入された。  例年…

薪焚くひとの思案とき 5W1H -6(この項最終)  #8

疲れたァ~                                                                動的平衡  ストーブを取り巻く環境は、設置されている部屋のみならず、建物全体で、標記の現象が起きている。まず直近では、200kgに近い重量を持つ鉄の塊を焚きつけてから20~30分で200℃近くの温度に達する。1時間もすれば部屋の温度は、快適な20℃を少し下回る…

薪焚くひとの思案とき 5W1H -5          #7

パパここ                  薪継ぎのこと    ストーブに投入した「薪が何時間燃えているか?」との問いに対する回答はいく通りもある。投入した「薪の燃焼」についての定義がないからだ。この定義を次のように定めると、「一回に投入した薪は何時間くらい暖かいですか?」それぞれの使用者が自分の経験で回答ができるが、これでも薪の投入量、燃焼時間に対する定義が定まっていないため同じことだ。  投…